【仕事のヒント!】店長なりたて「俺」物語。(最終話:苦楽)

仕事のヒント!

みなさまこんばんわ。花鳥風月です!

店長なりたて「俺」物語。前回の内容はこちら↓

【仕事のヒント!】店長なりたて「俺」物語。(第二話:新チーム)
みなさまこんばんわ。花鳥風月です! 今日は昨日の続きを書いていきたいと思います! 見ていない方はこちら↓ ケンカの後 さんざん取っ組み合いのケンカをしたのですが、抑えられて多少落ち着いてくると、お客様や他のスタッフにものすごく迷惑をかけたこ

チームワーク

新チームとなり、僕がまず最初に取り組んだのが「チームワーク」でした。

今までの「恐怖政治体制」から「みんなで助け合うチーム」にしたかったからです。

絶対的な存在の店長が抜けて、今まで売上も良かったお店の状態が悪くなるのは嫌だったので、とにかく今の自分にできることは
「みんなの力を借りること。そして一丸となってやるしかない!」
ということでした。

当時厨房スタッフは僕も含め20代前半メンバーでしたが、ホールスタッフは10代の大学生がメインで働いてもらっていました。

この大学生メンバーが今思えば本当にすごいメンバーでした。

お客さんの心を捕まえるのが本当に上手い! 彼らがお客様を捕まえる原動力はやはり、

「かわいい女の子にモテたい!!」

という、10代男子の健全な姿でした!!

実際モテたかどうかは置いといて、常連さんが増えていきます。みんなに感謝です。

ただし、一つ問題がありました。彼らは若い人には強いのですが、年配のお客様に弱いのです・・・

ということで、僕も本音ではモテたかったのですが彼らの良いところを活かそうと思ったので、年配のお客様を捕まえるのは「僕の仕事」としました。(チクショー!)

でも、この役割分担が上手くいき、他の厨房メンバーもサポートしてくれてお店はさらに忙しくなっていきました!

オーナーに言われた一言

僕がお店を見始めてから半年くらいが経ち、オーナーと一緒に飲む機会がありました。

その時オーナーに言われたこと。今でも忘れません。

「店長が抜けたら、売上が70~80%くらいになるの覚悟していたけど、ずっと前年越えしてるな!やるやんけー!」

的なことを言ってもらい、僕を含め社員全員給料を上げてもらいました。

ずっとプレッシャーの中仕事してきていたので、この一言がすごく嬉しく、やってきたことが報われた感じがしました。

そして、1年間通して前年越えを達成することができました!

地獄の1ヶ月。。。からの~

夏休み前でした。僕たちのお店は大学生がメインで働いているお店でしたので、夏休みに帰省するスタッフが多くなります。 とはいえ、営業もあるのでシフトの調整を上手に行わないといけなかったのですが、僕の把握不足とすでに帰宅日程を決めている人とのかぶりが多くなり、完全にスタッフが足りない状況になりました。

夏休みは忙しさも1.5倍増しになります。 その状況を聞いた店長の竹山さんがブチギレて、
「こんな人数不足でどうするんだ! お前は1ヶ月休みなしで働け!」
と言われました。

今の時代なら完全にアウトでしょうが、当時は結構あったことだと思います。
で、それまでも2週間くらいは休みなく働いたことはありましたが、1ヶ月はなかったので心の中で「嫌やーっ!」って思っていました。
忙しい日々の中、結果として1ヶ月休みがなかった。ということなら耐えられたでしょうが、事前に宣告されるのです。地獄の1ヶ月のスタートです。めちゃくちゃ嫌でした。

しかし、嫌や嫌やと思って仕事しててもしゃーないので、僕はこういう行動をとることにしました。

綺麗にタイムカード埋めてやる!!
そして、それをオーナーが見た時にどう思うか?

ささやかな反抗です。

今までの勤務経験の中で1ヶ月間タイムカードをまともに押せたことはありません。押し忘れは頻繁にあり、手書きをよくしてました。そして怒られていました。
そんな僕が1ヶ月間タイムカードを1日も忘れることなく、打刻することに成功しました。
後半はもう、楽しみに変わっていました。タイムカードが全部きれいに印字されているのです。

どうにかこうにか、みんなの協力のもと夏休みを乗り切ることができました。

そして、竹山店長がまた僕の所に訪れて嬉しそうにこう言いました。

 

「風月。お前は今月から店長に昇格だ!」

 

また怒られるのかと思っていたので、僕は「えっ!?」となりました。
嬉しさよりも驚きが大きかったのを覚えています。

こうして僕は、24歳にして店長デビューすることになったのでした!
そして、また他の社員たちも役職をつけて給料を上げてもらえることになりました。

とてもキツかったですが、頑張って結果を出せば良いことも待っているのだということを体験させてもらえた1ヶ月でした。

仕事って一生懸命やっている人ほど精神的にも肉体的にもキツイことも多いと思います。
でもその分嬉しいことも大きくなると思います。

人生落ありゃ苦もあるさ! 
苦しい時も楽しんだもん勝ちなのだ!!

第一部完!

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